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この人に会うと元気になれる!

たばこや男や酒は簡単にやめられても(やめていませんが、仮定の話)、カフェインをたったらもうライター生命も終わってしまう・・・という恐怖感が常の根底にありました。

 マイケル・ジョーダンは栄養学の学位をもつ専属トレーナーの意見に従い、試合開始時間を逆算して、ステーキとポテトを必ず食べ、さまざまなトレーニングメニューをこなしていき、最後にコーヒーを一杯飲んでコートに立つのを日課としていました。
 イチローもそうです。
 
 私はそこまでいかなくても、やっぱり取材や原稿の前にさまざまなステップを踏み、燃料をくべ、やっぱりコーヒーではずみをつけていたのです。それはもう20年以上もずっと!いや、中学や高校も入れたらもっと長いつきあいのはずです。

 だから、カフェインだちなんて、一生できないかと思っていたのですが、考えすぎていたようです。
 もう3日も飲んでいませんけど、べつに手が震えてくるとか、原稿が手につかないとか、そういう禁断症状はありません。まったく吐かなくなったので、食べたものが全部栄養になってしまうのかと思うと、困ってしまうぐらいです。

 ただカフェインをとらない分、本を読む時間が増え、まったく何も活字を目にしないでいると、ほんの数分がとても長く感じられ、いらいらしてきます。車のトランクがミニ図書館になっているのですが、いつも車にいるわけじゃありませんから、取材ノートといっしょに必ず文庫本を持ち歩くようになりました。
 活字中毒の禁断症状がでてきそうになったら、さっと取りだすのです。そうすると、コーヒ―なしの生活でも平気。

 大竹しのぶさんの対談集「この人に会うと元気になれる!」は超おすすめ本です。
 美輪明宏さん、瀬戸内寂聴さんも登場。今まであまり興味がもてなかった、さだまさしさん、渡辺えりこさんのところでは、目から鱗が落ちそうになりました。面白くて、深い、強く、それでいて目にしみるほど、きよらかな言葉が並んでいたのです。
 「演劇」のところ、そのまま「著述業」にあてはめて、読んだほうがいいかもしれません。

 だって私は一応劇作家なわけで、だからそうやって生きるのがあたりまえだもの。私は日本を変えるために、世の中をよくするためにこの仕事をしているんだって、本気で思っているからね。(渡辺えりこ)

 人間、好きなことをやって生きてる人なんて少なくて、やりたいことも我慢して生活のために働いたりしているわけでしょ?なのに私は好きなことを仕事にして、これ、贅沢なことだと思うわけ。贅沢なことするんだから、どうしてもいろんな犠牲が必要だと思うわけよ。だからつらくても、やる。やらないとバチが当たるって感覚なの。(渡辺えりこ)

 芝居をやりたくてもやれない人っていうのもいるわけでしょう?そういう人たちの思いも背負っていると思うし。それと、演劇っていうのは演劇の神様っていうのがいると思うんです、私。それを冒とくしちゃいけないと思うんですよ。たとえば舞台の上で人が死んだり、殺したりもするわけじゃない?それ、不謹慎ですよね。現実に死んでる人がいるんだから。だから、そういうことを、命がけでやらないと失礼すぎるでしょう?いつも気持ちはストイックにしないと。いくら娯楽でもね。(渡辺えりこ)


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