« 世界が尊敬する日本人 | トップページ | また雨でした »

瀬戸内寂聴さん

朝から「泥棒よばわり」され、泣かされました。とんだ誕生日プレゼントです。実は今年に入ってから2か3か5度めかも。交通事故の後遺症(被害妄想)らしいので、耐えなくてはいけません。
 
 某球団の某スター選手のユニフォームが試合前に盗まれたことがあり、(実はよくあることなので、手荷物検査とか厳しくなっています)某日本人大リーガーは私たちにこう言いました。
「うちの用具係は、日本人の記者の皆さんを疑っていますよぉ!」
 私がむっとして、
「それってどういう意味ですか?」
 と言い返したら、目をそらしていましたけど。怖かったのでしょう。
 でも、腹がたったわけではないのです。野球選手たちの毒舌&ブラックジョークって、お互いさま。普段はもっとすごいことを言いあっています。それに彼の子供たちだって、もし長くアメリカで生活するようになっていたら、同じ経験がまわってきたはずなのですから。因果応酬っていうのかな?漢字が間違っているのかもしれません。
 
 うちの子も似た経験をしたことがあるし、そのとき他のお母さんからも聞いたのですが、アメリカでは財布がなくなったりしたとき、白人ばかりがそこにいたら、まずまっさきに東洋人か黒人の子供が疑われます。たまたまクラスの子たちがマリファナをやっていて、校長先生が通りかかり、とがめたら皆がいっせいにそばにいた日本人のせいにして一緒に停学になったなんて話も聞きました。(その子は両国籍でしたが、学生ビザだったら強制送還だったと思います)マイノリティがアメリカで生きるってそういうことなので、気をぬけません。いいこともあれば、悪いこともあります。
 
 さて、この本はもう目から鱗というより、腰がぬけそうなほど面白かったです。私の読書フィールドは狭く、同じ作者のものばかり繰り返して読むので、実はあまり瀬戸内寂聴さんの著作も読んだことがありませんでした。

 私自身は無宗教主義者なのですが、オーレル・ハーシャイザーが「聖書にはすべての答えがのっている」といえば、一応は聖書も読んでみますし、某監督の娘さんが写経をして心を落ちつかせると聞けば、般若心経にも目をとおします。
 がしかし、正直いって聖書のような物語性がないので、般若心経を読むのはしんどく、お習字のお手本程度にしか考えていませんでした。

 でも、この本はまったく違う解説本なのです。もちろんお釈迦さまのエピソードが多いのですが、それがなんとも俗っぽく、愛らしいのです。それから、太宰治のどこにもでていない話とか、私好みのややスキャンダルな話題がぎっしり。まったく退屈する暇をあたえてくれません。

 引用したい箇所は多すぎるので、1か所だけ。

「因縁が悪い。先祖が誰やらを殺したから、今この家に病人がでている。その悪霊を払わなければならない」なんて、この頃よく新興宗教などでいいますが、因縁というのは、そんなものじゃないんですね。因縁とは、原因があって、それを刺激する縁があって、そして結果が起こるということ。お釈迦さまほどの立派な人が、(中略)最後に座禅して悟ったのが、これです。すべて原因があって結果がある。それが世の中のしくみです。

 つまり苦しみには必ず原因があり、それが苦しみとなる縁があって、そして苦しいという結果があるというのです。
 だから、苦しみから逃れたかったら、原因を消せばいいのです。
 ダイヤモンドがほしいけど、手に入らなくて悩んでいるのなら、ダイヤモンドを消すか、ほしいという欲望を消さばいい、それだけのことだと書いてあるので、本当におもわず笑ってしまいました。

「あれが欲しい、これがほしい、あれがしたい、これがしたい」その煩悩をなくせば、四苦八苦がなくなるというのが、お釈迦さまの教えなのです。
 あともう1か所だけ引用です。

 息子がちっとも言うことを聞かないのは、お母さんが甘やかして育てたからだし、娘をいい学校に入れたいのに、なかなかうまくいかないのは、親の頭もそんなによくないから(笑)。こうやって原因がわかれば、腹もたたないじゃないですか。  

 あっはっはっ!本当にそのとおりですね。トリプルジャンプですっころべば、「またか」という気になりますけど、親の私はシングルジャンプだって飛べないんですから!

 今現在の悩みはいろいろありますが、主に子供や親のこと。自分自身の心配ごととしては、健康保険が高いことかしら?あとときどき腰痛がでることです。
 つまり、健康保険そのものをなくすか、腰痛を消してしまえばいいわけです。・・・それは違うって。(笑)
  
 ともあれ、「般若心経」の奥義は深そうです。もうちょっとこの本は読み込んでみたいと思います。


« 世界が尊敬する日本人 | トップページ | また雨でした »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/534163/45570767

この記事へのトラックバック一覧です: 瀬戸内寂聴さん:

« 世界が尊敬する日本人 | トップページ | また雨でした »