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この世でいちばんだいじな「カネ」の話

数年前、友人が「女の無頼派っているんだねー」と言い、西原理恵子さんの本をもらいました。以来ちょくちょく読んでいます。彼女とは同世代なのです。
 
 私小説ではなく、私漫画?ギャンブラーを自称するだけあって、彼女のFX連載を読むとむちゃくちゃです。これを読んでFXをはじめようと考える人がいたら、怖いかも。でも、いるんでしょうね。とりあえず流れと専門用語を覚えるのには、役にたつと思います。

 http://fx.bang.co.jp/saibara/index.html
 
一億2000万円で買った土地に、アトリエを建てないと転売になるからFXという発想もすごいのです。30歳すぎてからは年収8000万円と一億円の間をふらふらしていると書かれているから、FXよりもそれを回したほうが堅実だし、税金対策にもなると思うのですが。そんな考えはあたりまえすぎて、面白くないのです。でも、私はそういう、つまんない人間なのですから、これもまたしようがないことです。

 彼女はギャンブルだけではなく、フォトグラファーの鴨下さんと離婚して、その後アルコール中毒から救うのにも大枚をはたき、鴨下さんが癌にかかって亡くなっていくまで、サポーター兼レポーターでありつづけました。それははたから漫画で読むほど楽ではなかったはずですし、批判だってあったでしょう。でも、だからこそ彼女の作品は一種異様なほどの強さがあり、明るさがあり、読後感も悪くありません。
 
 ただちょっと下ネタがないほうが私は好きなんですけど。だって、彼女の本は子供にも読んでほしい内容なのですし、下半身ネタのギャグが彼女の場合は意外と平凡で、すべっているのです。さりげない日常のほうが、よっぽど生きのいいネタになっています。

 FXについては私なんかが語るジャンルではないと自覚しているのですが、日本とアメリカ両方で生活しているのですから、やらないほうが損だと思っています。高いレバレッジで勝負はかけず、貯金の感覚で信用できる会社にドルはいくつかに分けています。というのも、日本の銀行は倒産した場合、円の預金は保障してもらえますが、ドル預金の場合はそれがないからです。

 年季は入っています。もともとはforeign exchangeという言葉どおり、1ドルが100円以上のときはアメリカのクレジットカードを使い、1ドルが100円以下のときは日本のクレジットカードを使うという、投資とはいえない取引をするようになったのがきっかけです。
 
 その後は1ドルが110円のときは1000ドルが11000円になるわけね、と気がつき、5円以上の開きがでるとドル口座にしたり、円口座にしたりしていました。ドルばっかり集まったらアメリカにいるときそれを使い、円ばっかり集まったら日本で使えばいいのだから、損らしい損はしていません。大儲けもしていませんけど。

 でも、バブル期はアリゾナまで往復1400ドルなんていう飛行機代をひんぱんに建て替えていましたから、いくら数字に弱い私でも経費を請求するときは為替をチェックするようになりました。日本の出版社はたいてい円でもドルでも、こちらの希望する金額で清算してくれました。

 今はときどき1日1000円ぐらいプラスになるといいなーというのを目標において、せこせことディールしています。
 じっくりとたくさんパソコンに向かう時間がある日は普段の10倍ぐらいを動かして、そうなると1000円よりは儲かるわけです。が、そんな時間はめったにとれません。もともと数字に弱い私が打率や防御率以外のデータに目をとおすなんて、これは非常に珍しい行動なのです。
 ビギナーラックで120万円がわいて出たことはありますが、そんなのは1度きりです。
 
 株とはかなり違う、ということは早い段階で知っていました。短大のときバイト先のお好み焼きやで、総会屋のボスとか子分とか、たくさん知りあいました。若いときから裏社会をみてしまうと、株なんてしょせんはインサイダー取引ぎりぎりの連中が動かしているということを実感せずにはいられません。そういうクロウトとまともに競いあおうなんてほうが無茶なのです。

 以上が私のささやかなFXでした。たいして儲かるわけではありませんから、投資というより頭の体操っていう感じですね。前にも書いたけど、経済は私の苦手分野なので、少しずつ勉強させてもらっています。

 以前、重松清さんのインタビューに答えて、西原さんは「高校のときお父さんが学校相手に裁判してくれて、それをとても感謝している」と語っていて、それはもう深く深く深く考えさせられてしまいました。


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