« メモリアルデー | トップページ | クスクスなど »

リグレーフィールドから

 昨日につづいて、またまた雨で試合開始が遅れそうです。
 
 それにしても野球ってたかだか白いボールを木の棒で打つだけのスポーツなのに、どうしてこんなにも人の心をかきむしるんでしょう。正岡子規も一句よんでいますよね。

 私の育った家庭では熱心なプロ野球ファンなんていなかったのに・・・。親戚にもいないのに、いったいどうしたものだか、私一人が小学生のころからスポーツ新聞を買い、買った負けた、ぐぎーっというふうにエキサイトしていたのです。

 今は報道という中立の場にいなくてはならないから、あまり感情を外にださなくなりました。が、昨日の試合ではさすがに腹がたちました。パソコンじゃなくて鉛筆で原稿を書いていたら、ぼきっと折ってしまっていたでしょう。

パイレーツは先発が左だったので、福留はスタメンからはずれていました。
 カブスが2点を追う7回、2死1,2塁で右ピッチャーという場面で、ピネラ監督が代打に投手のザンブラーノを送りこむ奇策にでたのです。たしかにザンブラーノは強打のスイッチヒッターです。がしかし、雨つづきでまったく打撃練習はしていないはずです。目がもうボールについていかず、当てるのが精一杯で、あえなく三振。アメリカ人記者たちから「ここは福留だろう!?」という怒声があがりました。
 
 それはそうでしょう。この瞬間、カブスの8連敗を確信しました。
 たしかにピネラ監督はひらめきを大事にするタイプで、セオリーどおりではいきません。とはいえ、この場面でピッチャーを代打におくるなんて・・・・!こんなすっとこどっこいな采配は、どうしても肯定する気になれませんでした。

 さて、当の福留は試合後さっさと着替えて、奥に消えてしまったので、さすがにむかっとしているのかと思いましたが、意外とひょうひょうとしていて驚きました。奥に行ったのはレタスばっかりのサラダを取りにいったためで、福留はそれをむしゃむしゃ食べながら、
「(監督は)もっと先を考えていたんじゃないの?9回にはいくぞ、と言われたけど、左ピッチャーがでてきたから結局出番がなくなったね」
 明日はもっと奮起するかという質問にたいして、
「そういうことは考えないようにする。余分な力が入ってしまうから。調子は悪くないんだから、自分でできることをちゃんとやれば結果はついてくるはず」
 作り笑いではない、自然な笑顔を浮かべていました。

 ひょっとして私が考えていた以上に、彼は大物なのかも!!!

 本来いちばん怒っていいのは福留本人のはずなのに・・・。くやしくないわけがありません。考えてみると、今にはじまったことではないのです。ネガティブな状況や感情を彼は周囲に八つ当たりすることなく、自分の中で昇華し、エネルギーに変えてきたような気がします。

 そういうところは私にはまったく欠けているので、大事なことを教わったような気がしました。


« メモリアルデー | トップページ | クスクスなど »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/534163/45143124

この記事へのトラックバック一覧です: リグレーフィールドから:

« メモリアルデー | トップページ | クスクスなど »