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朝日新聞社員が2ちゃんねる?

 日本ではアメリカの不況がずいぶんニュースで取り上げられているようだが、ともかく広い国だし、みんながみんなウォールストリートやサブプライムローンにかかわっているわけではない。
 シカゴはユナイテッド航空のお膝元だから、その関連企業が多く、9.11のテロで、ユナイテッドの飛行機がやられた直後の方が、今よりもリストラの嵐がふきあれたような気がする。
 アメリカ人の知り合いもそうだし、日本人も。旅行関係の仕事をしていた人は、しばらく仕事がゼロになってしまったもの。

 さて、シカゴ・トリビューンにつづいて、シカゴ・サンタイムスも倒産。フランス人は活字好きだからなのか、新聞業界に公的資金が注入されたそうだ。が、アメリカは車産業と銀行ぐらいでしょう。(アメリカ人は車とお金が好き?)
 
 でも、これって言いかえると、ビッグなビジネス・チャンスの到来だ。
 今まで絶対的な存在だった「新聞」の屋台骨がぐらついているのから、ここぞとばかり、アメリカは新しいスタイルのジャーナリズムビジネスが起業している。ビジネスチャンスがごろごろ転がっているのも現状だ。
 
 いつだったか、筑紫哲也さんが「TBSが死にました」と発言していたが、やや経費削減とはいえ、社員はみんな高給取りで、会社自体ぴんぴん元気だもの。WBCで高視聴率をたたき出したから、うはうはでしょう?米国内の視聴率は3パーセントいかなかったというのに。

 私は報道という仕事にたずさわっているかぎり、自分と家族が普通に暮らしていけるだけの報酬をそこからもらえば十分で、余分な貯えとかぎんぎらぎんの豪邸とかをもってはいけないような気がするのだ。そういう意識は昔からもっていて、親に「あんたって共産主義?」と言われたりしたけれど、そうではない。

 実際バブル期にお金が入ってきても、アメリカは医療費が信じられないほど高く、母を日本から呼び寄せて助けてもらったり、ベビーシッターやアシスタントを雇っていたから、採算はぎりぎりだった。でも、それで生活できる人もいたのだし、私も仕事することができたのだから、満足していた。
 亡くなった千葉敦子さんも貯金をもたない主義で、余分な収入を得たときはチャリティに寄付してしまっていたそうだ。
 不思議なもので、そういう気持ちでいると、経済的な悩みはほとんどなくなってしまった。
 私の悩みはいつもお金とは違うこと!(それはそれで深い悩みなんだけどね)

 日本のニュースキャスターたちはこぞって、超がつく高給取りなのだから、リストラされた人たちのドキュメンタリーを撮影するのもいいけど、もっと自らがチャリティ活動に投じることも考えてほしいものだ。
 アメリカのセレブたちは税金対策もかねて、寄付とか社会福祉活動にはとても熱心だ。

 鳥越さんで思い出したが、2006年に華々しくスタートした日本のオーマイニュース。ああいう感じで、おそらくアメリカの新しいスタイルのジャーナリズムも大変は失敗で終わると思う。スポットUSとか、グローバルスポットとか、プリンテッドブログとか。そのうちのいくつかは未来につながるはずだ。

 というのも、もともとアメリカでは全国誌がなく、USAトウディも創刊以来ずっと苦戦してきた。日本みたいに一家に一誌というほどは売れているわけではなく、満員電車で通勤する習慣もないから、スポーツ新聞だって創刊してもすぐ廃刊になってしまった。
 アメリカの新聞記者は何人も知っているけれど、エリート意識ぎんぎんなタイプは見たことがなく、高給とってぶいぶい言わせていたわけではない。
  
 つまり日本だけだったのですよ。新聞大国なんていわれ、新聞記者たちが勘違いしてしまったのは。エリート意識ぐらいならまだいいけど、あの「いじめ体質」だけはどうにかしたほうがいい。
 朝日新聞の校正部の人間が2ちゃんねるで、勤務時間中に差別的な書き込みをしていたというニュースにはあきれはてた。(ことの発端は自分は高級なところに住んでいるから、西武線沿線に住んでいる人間を見下すという、くだらなーい発言だったらしい。私の実家も西武線沿線なのだが・・・。)

 少し前に「詳しい人に聞いたら、2ちゃんねるへの書き込みはIPアドレスがわかる程度で、誰が書きこんだかどうかなんて絶対に特定できないそうだ」というメールをもらい、苦笑いしてしまった。「その詳しい人って誰?」と質問したら返事はこなかったけれど。

 大石静さんのエッセイでも、友人が警官と恋に落ち、破局して逃げ回ったとき、その類の権力がもつ個人情報の能力に驚かされたと書かれていたが、個人情報が守られているなんて信用するほど私は甘ちゃんではない。

 私の父はよせばいいのに、大新聞社への投稿マニアで、ある新聞社に投稿したところ、没になったらしく掲載されなかったので、ほぼ同じ内容の投稿を書きなおし(パソコンはできないから、手書きで)、別な新聞社に投稿したところ、なんと投稿欄の担当者から怒りの電話がかかってきたそうだ。
 つまりこうだ。
 電話の主の話だと、父が別な新聞社に同じ投稿をしていたことはバレていて、二重投稿は規約違反になる。これからはもう梅田なにがしという名前はブラックリストにのせたから、何を投稿しても絶対に掲載はしない、と。

 父はジャーナリストでもなんでもなく、経理畑のサラリーマンで定年退職した身だ。年齢も70をとうにこえ、もの忘れも激しい。二重投稿はたしかによくないことだが、犯罪行為でもなんでもない。電話までしなくっても、はがき一枚ではすまなかったのだろうか?

 何より恐ろしいと思ったのは、ライバル新聞社同士、投稿者の個人情報を勝手に交換しているという事実であった。

 ともかくあの「弱いものいじめ」に通じるエリート意識は、早急になんとかすべきだ。
 エリートというのは、もともとラテン語で「神に選ばれた者」で、地位や階級で使う言葉ではないそうだ。自分の利害得失と関係なく他人のために尽くせる人という意味なのだから、これはイヤミでもなんでもなく、朝日新聞は社員教育にチャリティ活動をもっと取り入れるぐらいのことをして、謝罪すべきでしょう。
 
 私の知るかぎり、現場の記者はみんな忙しく働いているのに、2ちゃんねるにふざけた書き込みをする時間があるほど、暇な部署があるなんて本当に驚いた。
 校正部なんて大事な仕事なのに。数の間違いや差別用語をチェックするのが仕事なのだから、いたずら心ではすまない愚のニュースであった。


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コメント

憤りは分からないでもないですが、この程度のことは
どの企業でもあることですよ。普通の企業は2chへの
書き込みをブロックしてるから発覚しにくいだけの
ことで。まぁ、「仕事しろ仕事!」には違いありませんが。(^-^;

2chの規制情報はここで公開されてますが、
http://qb6.2ch.net/_403/madakana.cgi
4/2現在でキャノンと朝日新聞が規制されていますね
……って、朝日またかい!
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/sec2chd/1238394458/

実際のところ、今時どのメディアも2chは監視していますし
軽く煽るような書き込みをして反応を確認するくらいのことは
やっていると思いますよ。もちろん、そういったネット取材
担当者はこんなしょうもないことで足を出したりしないでしょうが。

投稿: masuda | 2009年4月 2日 (木) 17時34分

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