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「もっと健康、もっと幸せ」

 ばかばかばかばかばか!→私。

 税金の申告でともかく苦手。計算機を使ってもエクセルを使っても、足し算でいつもつっかえる。計算するたびに数字が違うのだ。なぜエクセルなのにそういうことが起きるか?私はついつい数字を打ち間違えてしまうらしい。5回やってみると、5回とも違う数字がでてしまい、おもわずため息。

 なじみの編集者ならみんな知っていることだけど、ともかく私の原稿は数字のぽカミスが多く、選手の身長をインチからメートルになおしたとき、とんでもない数字になったりして、校正部には迷惑をかけっぱなしだ。

 取引先からの振込みを合計すると、前年よりも収入が少し多いみたい。父は「何でまた?」とあきれはてた口調だった。不況だというのに、申し訳ない感じ。すみません。夕刊がなくなったから、来年はガタ減りするはず・・・たぶん。

 夫は交通事故で集中治療室に運びこまれたというのに。新聞や雑誌に私の名前で署名記事がのっているのだから、「香子さん、何をやっているの?」という声は届いていた。夫も口にはださないだけで、似た感情をもっているのかもしれない。

 でも、現実問題、私は2人の子供の面倒をみる必要があったし、カブスも福留もいた。一応バスタブにイスをおいて、シャワーを浴びるのを手伝ったり、私なりにベストを尽くしたつもりではいるけれど。十分とはいえず、この点で私に感謝する人間なんて、たぶんいないでしょう。

 普段あまり思い出さないけど、私って学生のときはいじめられっこだったな。子供のときは顔とか性格とかが、いじめのターゲットになっていたような気がする。アシミネ、シノダ、シバ・・・。今でも苗字はおぼえているが、下はさすがに忘れたし、思い出すこともなかった。
一人は中学を卒業してすぐパパになり、「金八先生」リアル世代だから、ドラマさながらの感動的な会員制結婚式を行ったそうだ。(私は新婦とも元クラスメートだったが、出席せず)生まれてきた子供は聴力と視力に障害があり、さっさとパパはどこかに出て行ってしまった。
 一人は親の離婚で引っ越してしまい、一人は大学でてスーパーマーケットに就職したと聞いているけど。

 社会人になってからのいじめは、顔とか性格ではなく、収入や仕事の多さがネックになっていたような気がする。

 肉体労働者みたいなものだから、こっちはほとんど寝ないで、へろへろに仕事しているのに。「オレのプライドを考えたことがあるのか!」とか。夫とか弟(いない)ならともかく、赤の他人のプライドなんて、いちいち考えるかね?
 若い頃は年収なんて知らなかったし、今だって右から左へすーと抜けてしまうのだが、経理マンだった父の「一応おまえは高額所得者なのだから、きちんとするように」というセリフは耳に残っている。

 もっともそれほど悩んでいるわけではなく、私はつくづく嫌なことはすぐに忘れてしまう性格なのだと思った。
 父とか私の身近にいる男たちは、かなり長くネチネチ恨みつらみをひきずるタイプなので、よく疲れないな、とあきれるぐらい。
 何か月もたって、私なんかすっかり忘れているのに、古い話をもちだし、だだをこねている。
 否、そういう人のほうが多いのかもしれない。
 いつだったか、10年ぶりぐらいの友人からメールがきて、「あのときのこと怒っているかもしれないけど、私は謝るつもりはないからね!」と書いてあり、何に怒ったのか、さっぱり思い出せず、返事に困ってしまった。
 
 私の母や妹はもっとからっとしていて、スイッチの切り替えが早いのに。

 さて、横森里香さんの本は正直なところ、文体が苦手だ。「拡大コピーして、つけてちょんまげ」なんて言いまわしは読んでいて疲れるので、フツーに語ってほしい。
 でも、それは少ない欠点のひとつにすぎず、この方の著作はそれを補ってあまりある魅力と実用性にあふれていると思う。
 前作の「愛しの筋腫ちゃん」もこのタイトルは勘弁してくれ、というのが本音だったが、中身はとてもよかった。中を読んでから題名とみると、それほど悪くないような気がしてくるから不思議だ。

 赤いラインをひきたいところが、たくさんある。
 親分肌の編集者がいろいろな人の面倒をみるのだが、それにうしろ足で砂をかけるようなまねをした人のことを、
「あいつもなー、地底人になっちゃったよな」
 と評するとか。
 そういうタイプって身近にゴロゴロしている。
 でも、私の父は違った。欠点は多い人だけれど、恩義のある人のことは絶対に裏切らず、とことん感謝しつづけた。そういうところは深く尊敬している。
 
 あとこの本に「お金はエネルギーなので、通過させることが大切」とあり、貯めこむな、と書かれている。正しく働いて稼いだお金は汚ないものではないから、喜ぶべきなんだとか。こんなこと、なかなか言ってくれる人いないよ。ずっと後ろめたいことと思ってきたんだから。
 ただ喜び方のポイントがあり、「うっひっひ」ではなく、「イエーイ、新しいエネルギーをゲット!」というさわやかな感じで。
 寄付とか人のために使うことも大切。これは昔から実感して、実行してきた。だから、私には借金がないけれど、貯金らしい貯金もない。それでいいのだ。

 それからいちばん大切な言葉は「ありがとう」。これは一日に何度でも、独り言でもいいから、口にしたほうがいいそうだ。

 ともかく、いい本でした。Thanks a lot!
 悩んでいる人や迷っている人は、一読すべきでしょう。
 なんてのかな、この方は人を見下ろすところがなく、あくまで読者と同じ目線で、日常会話のようにさらっとレポートする。だから、とても理解しやすいのだ。
 そう考えると、あの文体のほうが適しているのかもしれない。


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